『ヒトDNAメチル化アレイ解析 (Infinium Methylation Screening Array)』では、イルミナ社の提供するInfinium Methylation Screening Array(MSA)を用いてDNAメチル化解析を行います。
Infinium Methylation Screening Array(MSA)は、集団健康プロジェクトにおける一般的な疾患等の研究に対し、従来のEPIC v2.0と比較してより費用対効果の高いメチル化スクリーニングツールです。
過去10年間のエピゲノムワイド関連研究(EWAS)による既知の形質との関連に加え、細胞型特異的メチル化、中間メチル化、CoRSIV、SNPなどをカバーする新たなコンテンツに焦点を当てており、Infinium Methylation Screening Array(MSA)は大規模なエピゲノムワイド関連研究(EWAS)やバイオバンクスクリーニングプロジェクトに最適です。
DNAメチル化解析の意義
DNAのメチル化は対象配列のDNA結合因子との親和性を変化させるため、DNAの配列変異と同様に、遺伝子活性の変化を引き起こし得ます。このことから、通常の配列解析では見えない遺伝子活動の変化を明らかにする目的で実施されます。また、DNAのメチル化が様々な疾患や健康状態に相関するエピジェネティック・バイオマーカーとして機能することが報告されています。
Infinium Methylation Screening Array(MSA) の利用用途 (EPIC v2.0との比較)
MSA
エピゲノムワイド関連解析(EWAS)を含む一般的な疾患の関連性を大規模にスクリーニングするのに有効です。
- 大規模な集団コホートのメチル化解析を実施したい。
- エピゲノムワイド関連解析(EWAS)を実施し、一般的な疾患や環境暴露との関連性を探索したい。
- 既知の一般的な疾患特性、環境暴露、細胞特異的なメチル化の関連性を解析したい。
- 高MAF SNPを測定するマルチオミクス機能を利用したい。
EPIC v2.0
全メチロームを包括的にカバーし、特にがんや希少疾患研究で詳細かつ広範囲なメチル化解析をおこなうのに有効です。
- 全メチロームをカバー (RefSeq遺伝子の99%超) して、包括的に解析したい。
- がん研究や希少疾患研究で、詳細なメチル化プロファイリングを行いたい。
- MGMT遺伝子を包括的にカバーし、公開されている分類子との互換性を確保したい。
- 既知のメチル化部位だけでなく、新しいメチル化マーカーを発見したい。