全ゲノムバイサルファイトシーケンス
(Whole Genome Bisulfite sequencing:WGBS)
全ゲノム領域を対象として次世代シーケンサーによるDNAメチル化 レベルの解析を行う手法です。Bisulfite試薬を用いてDNAを処理後、リファレンスゲノム配列から予想された仮想 Bisulfite処理DNA配列と、次世代シーケンサーで解読された配列を比較することで、個々のシトシン塩基のメチル化状態を解析します。
・DNAメチル化の網羅的解析に
・RNA-seqとの統合解析に
RRBSとの違い
DNAメチル化解析の意義
DNAのメチル化は対象配列のDNA結合因子との親和性を変化させるため、DNAの配列変異と同様に、遺伝子活性の変化を引き起こし得ます。このことから、通常の配列解析では見えない遺伝子活動の変化を明らかにする目的で実施されます。
また、DNAのメチル化が様々な疾患や健康状態に相関するエピジェネティック・バイオマーカーとして機能することが報告されています。
データ解析例
生データプラン価格(データ取得のみ)
データ転送費などの付帯費用コミ
多検体でさらにディスカウント◎
標準データ量 | 取得リード長 | 価格/1検体(税抜) | 納期 | |
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WGBS(ヒト) | 90Gb | PE150 | ¥160,000 | 6-8週 |
WGBS(動植物) | お客様ご指定 | PE150 | 問合せ | 6-8週 |
※上記はDNA受入時の価格です。抽出のご依頼も承ります。納期は当社サンプル着日からご納品までの期間を示します。
データ解析プラン価格(データ解析のみ)
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ベーシック解析
価格:お問合せ
基本解析を実施するプランです。種々の描画により、個別サンプル間のばらつきをスピーディに俯瞰頂けます。
1.データQC
-クオリティスコア
-重複リードの頻度
-重複リードの分布
2.リードクリーニング
3.マッピング
4.リードカウント
5.相関分析
6.メチル化率の算出
7.主成分分析
8.階層的クラスタリング
9.ヒートマップ描画 -
スタンダード解析
価格:お問合せ
ベーシックプランの解析内容に加え、ご希望の解析をオプションでお選びいただき実施するプランです。
ベーシック解析+オプション解析
・群間比較解析
-DMC(可変メチル化シトシン)・DMR(可変メチル化領域)の計算および近傍遺伝子リストの抽出
-DMC・DMR近傍遺伝子のGO解析
-IPAパスウェイ解析
その他、RNA-seqデータとの統合解析なども対応できますので、お問い合わせください。
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プレミアム解析
価格:お問合せ
お客様の研究分野に関する情報を頂き、論文化や事業化までの研究サポートを行うコンサルティングサービスです。研究目的やご要望に応じたカスタム性の高い高次解析、公共データとの統合解析、論文作成を視野に入れた図版作成など、必要なご支援をオーダーメイドで実施します。
・公共データと統合解析
・閾値・パラメータ調整
・納品後ディスカッション
・解析結果解釈サポート
・Materials&Methods作成
・論文用図版作成など
※スタンダード解析における群間比較解析項目につきましては、1検体当たりの料金ではなく、2群1比較=1パターンとして、1パターン当たり、または1プロジェクトあたりでの料金設定となります。
※多群比較の場合、1パターンあたりの比較解析料金がディスカウントされますので、お問い合わせ備考欄に実験群(N=●,●群,計●●検体)と比較パターン数(●パターン)をご教示ください。
ご依頼フォーム
よくある質問
DNA抽出は最低4検体以上から承っております。生物種・組織によって対応できない場合がございますのでご相談ください。
2群間以上の解析において、変動のあるメチル化シトシンを検出する解析です。
2群間以上の解析において、変動のあるメチル化部位を領域レベルで検出する解析です。
メチル化率が変動する領域の近傍遺伝子リストを抽出する解析です。
Biological process(生物学的機能)に基づいて付与される遺伝子のアノテーションを実施し、絞り込んだメチル化部位の近傍遺伝子の機能を大まかに把握する解析です。