次世代シーケンスの知識を深める: GO解析の意義と利点

オミクス基礎知識

GO解析と実際

Gene Ontology(GO; 遺伝子オントロジー: https://www.geneontology.org/)とは、遺伝子の機能に関する概念を整理した用語体系を指します。その中で定義された生物学的概念を表す1つ1つの用語のことをGOターム(GO term)と呼び、個々のGOタームにはGO番号(GO ID)が付与され整理されています。

これらのGOタームは、Biological process(生物学的プロセス)、cellular component(細胞の構成要素)、molecular function(分子機能)の3つのカテゴリーに大きく分類されています。また、それぞれのGOターム同士は、関連性に基づいて、階層型有向非巡回グラフを利用した親子関係を持って整理されています。各遺伝子は、その機能を表すGOタームを割り当てられ、その情報がデータベースに登録されています。

このGOタームを用いて、遺伝子やたんぱく質の機能的な特性を解釈する事が、GO解析の目的です。たとえば、RNA-seqを利用して発現変動遺伝子が多数同定されたとします。GO解析を行うことで、この発動変動遺伝子リストに含まれる遺伝子たちの特徴を知ることが出来ます。GO解析を行い、有意に検出されるGOタームに注目することで、対象とする遺伝子リストの中にどのような働きに関連する遺伝子が多く含まれているのかを理解し、解釈することが出来ます。

まとめ

GO解析は、遺伝子やタンパク質の機能や特性を解析し、生物学的な洞察を得るための重要な手法です。次世代シーケンス技術がもたらす大規模なデータセットを解釈する際には、GO解析が有用なツールとして活用されます。生物学的なプロセスや疾患の理解を深めるために、GO解析を適切に活用することが重要です。

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当社は最先端のゲノム・エピゲノム解析で培ってきた技術を活用して、生物学・医学・薬学領域における基礎研究や製品・ソリューションの開発、またはそれらの受託業務を行っています。次世代シーケンサーにより得られるエピゲノムデータの他、ゲノムやトランスクリプトーム、メタゲノムデータを組み合わせた統合的なデータ解析により、細胞制御の詳細なメカニズムの予測や精度の高いマーカーの探索を行います。また、研究開発のあらゆる場面で必要となるデータの統計解析や図版作成を基礎知識を必要とせず誰もが手元で実現できる環境を提供しています。