第4回 Aging Clocks研究会では、「老化の可観測化―多階層オミクス統合―」をテーマに、老化指標の統一化を見据え、現在どのような観点で老化の評価が行われているのか、その中でどのような課題が浮かび上がっているのか、そして今後どのように議論を進めていくべきかについて、発表およびディスカッションが行われました。
登壇内容(抜粋)
当日は2つの講演と1つのパネルディスカッションが行われました。
講演の1つ目では、野村 章洋 氏(金沢大学 融合研究域融合科学系 教授/金沢大学附属病院 循環器内科)より、循環器分野において老化や年齢がどのように評価され、臨床の現場でどのように活用されているかについて紹介がなされました。
講演の2つ目では、内藤 裕二 氏(京都府立医科大学 大学院医学研究科 教授)より、健康長寿に関わる因子を探索する研究の中で、老化指標をどのように位置づけ、解析・解釈に用いているかが示されました。いずれの講演においても、研究分野や目的に応じて老化の評価が多様な形で行われている現状が共有されました。
続くパネルディスカッションでは、仲木 竜(株式会社Rhelixa)をモデレーターに、柳井 修一 氏(地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所)、河村 拓史 氏(東北大学 スマート・エイジング学際重点研究センター)とともに、老化指標の統一化に向けて今後何を考えていく必要があるのかについて意見交換が行われました。
議論の中では、老化には複数の側面が存在し、単一の指標や1つの軸のみで老化の状態を捉えることは難しいという認識が共有されました。
そのうえで、老化を捉える観点としてどのような項目を評価軸として取り入れていくべきか、複数の老化指標をどのように整理し、相互に比較・接続していくか、またそれらを研究や実証の場でどのように活用していくかといった点について議論が交わされ、老化指標の統一化に向けた論点と、今後検討していくべき方向性が確認されました。
第4回研究会は、Aging Clocks研究会として、多様な老化評価が行われている現状を共有したうえで、それらをどのように束ね、整理し、実証に活かしていくかを考えていくための起点となる機会となりました。
Aging Clocks研究会について
Aging Clocks研究会は、生物学的老化に影響する因子の解明と、老化の進行を制御する介入方法の探索および社会実装を目的として2019年に発足しました。第1回開催以来、基礎研究者、臨床医、企業、行政関係者が一堂に会し、老化研究の最前線と社会的意義について議論を重ねております。
イベント概要
【イベント名】
第4回 Aging Clocks研究会
【開催日時】
2025年11月29日(土)15:00〜18:00
【会場】
大手町ファーストスクエアカンファレンス(東京都千代田区)
【テーマ】
老化の可観測化―多階層オミクス統合―
【主催】
公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター
株式会社Rhelixa(レリクサ)について
当社は最先端のゲノム・エピゲノム解析で培ってきた技術を活用して、生物学・医学・薬学領域における基礎研究や製品・ソリューションの開発、またはそれらの受託業務を行っています。次世代シーケンサーにより得られるエピゲノムデータの他、ゲノムやトランスクリプトーム、メタゲノムデータを組み合わせた統合的なデータ解析により、細胞制御の詳細なメカニズムの予測や精度の高いマーカーの探索を行います。また、研究開発のあらゆる場面で必要となるデータの統計解析や図版作成を基礎知識を必要とせず誰もが手元で実現できる環境を提供しています。
本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社Rhelixa(レリクサ)広報
メール: press@rhelixa.com
