2025年10月23日(木)に開催された「SKS JAPAN 2025 -Global Foodtech Summit-」に、代表取締役 仲木竜がスピーカーとして登壇いたしました。
本レポートでは、セッションの概要と、仲木代表が解説した最先端のエピゲノム解析に基づくヘルスケアの展望をご紹介いたします。

イベント概要
【タイトル】
腸内環境とエピゲノム解析が導く、Longevity時代の食とヘルスケア
【登壇日時】
DAY1:2025年10月23日(木) 18:00~18:30
登壇者
【スピーカー】
福田 真嗣氏(株式会社メタジェン代表取締役社長CEO)
仲木 竜
【モデレーター】
塚田 周平氏(株式会社リバネス執行役員)
登壇内容(抜粋)
本セッションでは、腸内細菌とエピゲノムという、いずれも健康長寿との関連が示されている2つの分野について、それぞれの最新知見を踏まえつつ、両者の関係性に焦点を当てた議論が行われました。
腸内細菌叢は、宿主の代謝や免疫機能、加齢に伴う変化と密接に関わることが知られており、一方でエピゲノムは、年齢や生活習慣、環境要因を反映する可塑的な分子変化として注目されています。
本セッションでは、これらが単に独立した現象ではなく、相互に影響し合う可能性について、近年の研究報告を交えながら紹介されました。
具体的には、腸内細菌が産生する代謝物の中に、DNAメチル化などのエピゲノム制御に関与する分子が含まれること、また腸内細菌叢の構成変化と宿主側のエピゲノム変化が連動して観察される例が報告されていることが示されました。
こうした知見から、腸内細菌叢とエピゲノムは相互に関係するシステムとして捉える必要があり、とりわけ食を起点とした健康長寿の実現を考える上では、両者を統合的に解析する視点が重要であるという認識が共有されました。

今後の展望
腸内細菌叢解析とエピゲノム解析を組み合わせることで、食事や食品成分が体内で引き起こす変化を、より包括的に捉えることが可能になります。
今後は、
・食による腸内細菌叢の変化
・細菌由来代謝物を介したエピゲノム制御
・それらが全身の生理機能や老化関連指標に及ぼす影響
といった一連の流れを、データに基づいて評価する取り組みが進むと考えられます。
こうした統合的な解析は、「健康に良い」とされてきた食や生活習慣について、どのような仕組みで、どのような影響が生じているのかを説明可能にし、科学的根拠に基づく食とヘルスケアの設計につながります。
本セッションで示された視点は、Longevity時代における食と健康のあり方を再定義するものであり、今後の研究・産業の発展において重要な基盤となることが期待されます。
SKS JAPAN について
SKS JAPANは、北米、南米、欧州、中東、アジア圏など世界各地からイノベーター、チェンジメーカー、そしてエコシステムビルダーが集い、セッションや最先端のプロダクト展示を通じて、新たな食の未来を描き、共創プロジェクトを生み出す場です。今年で8回目を迎える本カンファレンスは、農業や水産といった一次産業から、食品加工、流通や外食、家庭での料理に至るまでのバリューチェーン上の課題、リジェネラティブなフードシステム実現に向けた課題、さらには地方創生やまちづくりまで、“食”に関わる多様な領域を対象としています。そうした領域におけるフードテックの活用はもちろんのこと、どのような社会インパクトを実現させていきたいのか、ビジネス視点だけでなく人文・社会科学の視点からも議論を展開します。国や地域、企業や業界などあらゆる境界を超え、議論を行うことで新たな共創を生み、新産業を創造していく場を目指します。
株式会社Rhelixa(レリクサ)について
当社は最先端のゲノム・エピゲノム解析で培ってきた技術を活用して、生物学・医学・薬学領域における基礎研究や製品・ソリューションの開発、またはそれらの受託業務を行っています。次世代シーケンサーにより得られるエピゲノムデータの他、ゲノムやトランスクリプトーム、メタゲノムデータを組み合わせた統合的なデータ解析により、細胞制御の詳細なメカニズムの予測や精度の高いマーカーの探索を行います。また、研究開発のあらゆる場面で必要となるデータの統計解析や図版作成を基礎知識を必要とせず誰もが手元で実現できる環境を提供しています。
本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社Rhelixa(レリクサ)広報
メール: press@rhelixa.com
