2025年9月6日(土)に開催された「【Hyper Interdisciplinary Conference Osaka 2025 (超異分野学会 大阪2025)」の、セッション「『行動変容』の超・解体新書」に代表の仲木竜がスピーカーとして登壇いたしました。
登壇内容(抜粋)
本イベントでは、「行動変容」をテーマとしたトークセッションが行われ、科学的な評価を通じて生体の状態を捉え、行動変容につなげる取り組みを行っている複数の企業が登壇しました。各社の実践や課題が共有される中で、行動変容を社会実装していくために必要な評価のあり方について、活発な議論が交わされました。
こうした議論の流れの中で仲木は、行動変容が定着しにくい背景として、個人の感覚や主観的な実感のみに依存した評価では、根本的な改善行動につながりにくいという点を提示しました。体調の変化を「なんとなく良い」「あまり変わらない」といった感覚だけで捉えてしまうと、行動の効果を客観的に判断できず、結果として行動が継続しないという課題があると指摘しました。
そのうえで仲木は、エピジェネティック・クロックをはじめとするエピゲノム指標を用い、介入によって変化する、客観的で共通の評価軸を持つことが、行動変容を成立させる前提条件になるという視点を提示しました。これらの指標を活用することで、現在の身体状態と将来の健康リスクを同一の尺度上で評価することが可能となり、「今どの位置にいるのか」「この行動を続けた場合にどのような影響が想定されるのか」を連続的に捉えられるようになります。
さらに仲木は、評価が単なる数値の提示にとどまらず、行動によって実際に身体がどのように変化しているかを確認できるものであることが重要だと述べました。感覚ではなく、介入に応じて変化する客観的な評価があって初めて、行動変容は実行可能な選択肢として機能するという考え方が、セッションにおける仲木の中心的なメッセージとして示されました。
今後の展望
今回のトークセッションで仲木が提示した視点は、行動変容を意識や努力の問題として扱うのではなく、評価の設計によって成立させるものとして捉え直す考え方でもあります。今後は、エピジェネティック・クロックのような統一された評価軸を用い、現状評価と将来リスク評価を同時に行える基盤を整備していくことが重要になります。
定期的なモニタリングを通じて、生活習慣の積み重ねが現在の身体状態にどのように反映され、将来どのようなリスクにつながり得るのかを可視化できれば、行動は「なんとなく変えるもの」から「根拠をもって選択するもの」へと変わっていきます。こうした仕組みは、医療や研究領域にとどまらず、予防医療やウェルビーイング分野への応用も期待されます。
Rhelixaでは、今回仲木が示した考え方を基盤として、エピゲノム指標を「行動変容を支える評価基盤」として社会実装していく取り組みを進めています。科学的な評価と行動選択を循環させることで、個人の意思決定を支え、持続可能な健康づくりに貢献していきます。
イベント概要
【イベント名】
Hyper Interdisciplinary Conference Osaka 2025 (超異分野学会 大阪2025)
【開催日時】
2025年9月6日(土)
【会場】
グランキューブ大阪
【主催】
株式会社リバネス
【登壇タイトル】
『行動変容』の超・解体新書
【登壇者】
前川 峻 氏(株式会社ヒューマノーム研究所 研究開発室 室長)
野川 駿 氏(株式会社ジーンクエスト 研究開発部長)
井上 浄 氏(株式会社リバネス 代表取締役社長CCO)
仲木 竜(株式会社Rhelixa 代表取締役 CEO / CTO)
株式会社Rhelixa(レリクサ)について
当社は最先端のゲノム・エピゲノム解析で培ってきた技術を活用して、生物学・医学・薬学領域における基礎研究や製品・ソリューションの開発、またはそれらの受託業務を行っています。次世代シーケンサーにより得られるエピゲノムデータの他、ゲノムやトランスクリプトーム、メタゲノムデータを組み合わせた統合的なデータ解析により、細胞制御の詳細なメカニズムの予測や精度の高いマーカーの探索を行います。また、研究開発のあらゆる場面で必要となるデータの統計解析や図版作成を基礎知識を必要とせず誰もが手元で実現できる環境を提供しています。
本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社Rhelixa(レリクサ)広報
メール: press@rhelixa.com
