国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学と、株式会社Rhelixa(代表取締役社長:仲木 竜)は、共同で研究を行った腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法、ならびに当該情報を用いたCOVID-19重症化予測方法およびサイトカインストーム重症化予測方法について、日本特許庁より認められ、特許(特許第7783588号)を取得しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
| ■発明の名称 | 腸内細菌叢に占めるコリンセラ属の情報を提供する方法、該当情報を用いたCOVID-19重症化予測方法およびサイトカインストーム重症予測方法 |
| ■ 特許番号 | 特許第7783588号 |
| ■ 特許登録日 | 2025年 12月 2日 |
| ■ 特許権者 | 国立大学法人東海国立大学機構、株式会社Rhelixa |
【発明の背景】
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、同じ病原体に感染しても重症度に大きな個人差が生じることが知られています。特に、重症化やサイトカインストームの発症を事前に予測し、治療方針や介入判断につなげることは、医療現場における重要な課題です。
近年、免疫応答や炎症反応に腸内細菌叢が深く関与していることが明らかになりつつあり、腸内細菌叢の状態を客観的に評価することで、疾患の重症化リスクを予測できる可能性が注目されています。
【発明の技術的特徴】
本特許は、腸内細菌叢に含まれる細菌の中でもコリンセラ属(Collinsella)に着目し、その割合情報を用いてCOVID-19の重症化を予測する方法を提供するものです。
具体的には、糞便サンプル中の細菌の種類および量を解析し、腸内細菌叢全体に占めるコリンセラ属の割合情報を提供します。この情報に基づき、被検者におけるCOVID-19の重症化リスクを評価することが可能となります。
腸内細菌叢全体の複雑な情報ではなく、特定の細菌属に着目することで、臨床現場でも扱いやすい判断指標を提供できる点が、本技術の大きな特長です。
【今後の応用】
本特許技術は、COVID-19に限らず、免疫応答や炎症反応が病態に関与する疾患への応用も期待されます。腸内細菌叢の特定指標を用いたリスク評価は、将来的に感染症や炎症性疾患における重症化予測、治療方針決定の支援など、幅広い医療分野での活用が考えられます。
今後は、本特許を基盤として、臨床研究や社会実装に向けた検証を進めるとともに、腸内細菌叢情報を活用した新たな医療判断支援技術の創出を目指してまいります。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社Rhelixa(レリクサ)広報
E-mail: press@rhelixa.com
【株式会社Rhelixa(レリクサ)について】
当社は最先端のゲノム・エピゲノム解析で培ってきた技術を活用して、生物学・医学・薬学領域における基礎研究や製品・ソリューションの開発、またはそれらの受託業務を行っています。次世代シーケンサーにより得られるエピゲノムデータの他、ゲノムやトランスクリプトーム、メタゲノムデータを組み合わせた統合的なデータ解析により、細胞制御の詳細なメカニズムの予測や精度の高いマーカーの探索を行います。また、研究開発のあらゆる場面で必要となるデータの統計解析や図版作成を基礎知識を必要とせず誰もが手元で実現できる環境を提供しています。
