当社代表取締役社長の仲木が共著者として参画した研究論文「Establishment of DNA methylation during primate germ cell development」が、国際学術誌『Nature Communications』に掲載されました。本研究において、仲木は研究データの情報解析を担当しました。
研究概要
精子や卵子のもととなる生殖細胞では、発生の過程でDNA上の化学的な目印である「DNAメチル化」がいったん消去され、その後、新たに形成されます。この過程は、ゲノムの安定性や正常な生殖機能に重要ですが、ヒトを含む霊長類で、いつ、どのように進むのかは十分に分かっていませんでした。本研究では、マーモセット、カニクイザル、ヒトを対象に、生殖細胞の発達に伴うDNAメチル化の変化を調べました。
研究内容と成果
研究グループは、免疫染色と、細胞一つひとつのDNAメチル化を調べる「シングルセルバイサルファイトシーケンシング」を用いて、生殖細胞の発達段階ごとの変化を解析しました。
その結果、マーモセットとカニクイザルの雄の生殖細胞では、DNAメチル化が生後に形成され始め、おおむね生後1年以内にかけて徐々に確立することを示しました。ヒトの男性生殖細胞でも、生後にメチル化が進むことが示され、サルよりも長い期間をかけて進行する可能性が示唆されました。また、雌では3種とも、卵子が二次卵胞内で成長する段階からメチル化が始まることを確認しました。
その結果、マーモセットとカニクイザルの雄の生殖細胞では、DNAメチル化が生後に形成され始め、おおむね生後1年以内にかけて徐々に確立することを示しました。ヒトの男性生殖細胞でも、生後にメチル化が進むことが示され、サルよりも長い期間をかけて進行する可能性が示唆されました。また、雌では3種とも、卵子が二次卵胞内で成長する段階からメチル化が始まることを確認しました。
今後の展開
本研究は、霊長類の生殖細胞でDNAメチル化が確立する時期と、その進み方を明らかにした基礎研究です。DNAメチル化の状態を生殖細胞の発達段階を評価する指標として活用することで、ヒトの生殖細胞の発生や不妊の仕組みに関する理解が深まると期待されます。また、iPS細胞からの生殖細胞作製や、小児がん患者さんの将来の妊孕性を守るための研究にもつながる知見です。
国立成育医療研究センター発表資料
論文情報
- 掲載誌:Nature Communications
- 論文タイトル:Establishment of DNA methylation during primate germ cell development
- 著者:Kazuaki Kojima, Yi Li, Shin-ichi Tomizawa, Miho Kohara, Yuta Kuze, Takuya Sato, Toshinobu Ebata, Musashi Kubiura-Ichimaru, Mei Cao, Tatsuya Hattori, So Maezawa, Sofia B. Winge, Kristian Almstrup, Ryo Nakaki, Shinya Sato, Yohei Miyagi, Yataro Daigo, Takako Yoshioka, Yuichi Hasegawa, Yoshiaki Kinoshita, Taiju Hyuga, Kimihiko Moriya, Hideyuki Kobayashi, Laurence Baskin, Tadashi Sankai, Toshiaki Watanabe
- 公開日:2026年4月8日
- DOI:https://doi.org/10.1016/j.ymthe.2026.10.017
- PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41951630/
本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社Rhelixa(レリクサ)広報
メール: press@rhelixa.com
株式会社Rhelixa(レリクサ)について
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