エピクロック®テスト受験者インタビュー:伊達物産株式会社 課長 近藤洋明さん #1

株式会社Rhelixaでは生物学的年齢検査「エピクロック®テスト」を開発・販売しています。
この取材コンテンツでは、実際にエピクロックテストを体験していただいた企業の皆様や、体にやさしい製品やサービスをつくっている企業や団体の皆様を特集しています。
本日は福島県伊達市に本社を構える伊達物産株式会社の近藤洋明さんを取材しました。
伊達物産は、「伊達鶏」を扱う唯一の会社。伊達鶏は赤鶏をルーツに持ち、飼育環境や飼料にも配慮した“旨味”と“やわらかさ”を両立した銘柄鶏として知られており、その希少な伊達鶏は全国の有数のフレンチ、焼鳥店、中華料理店などで愛用されています。
そんな良質な鶏肉「伊達鶏」を普及させている伊達物産株式会社の近藤さんは、最先端の生物学的年齢検査「エピクロックテスト」を通じて、自社製品と健康のつながりを見つめ直しているようです。
早速インタビューしてみました。
──エピクロックテストについて初めて聞いたとき、受けてみたいと思いましたか?

はい、受けてみたいと思いました。未来の自分の健康に通ずると感じたからです。結果は非常に解像度が高そうな印象を受けました。偶然YouTubeで「エピジェネティック・クロック」にまつわる動画を観たことがあった上での井上さんからのご案内でしたので、偶然に驚きました(笑)。「老化にまつわる検査が注目されているのだな」と実感した瞬間でした。
──受検する上で、不安や疑問に思った点はありませんでしたか?
特になかったです。というのも、株式会社Rhelixaの社員の方の、実際の検査結果(報告書)を見せていただいていたからです。目で確かめて、信頼できると感じました。「未来を知るには、過去を知らないといけない」と感じていますので、期待の方が大きかったです。
──検査結果の中で、特に印象に残った点は、どこですか?
やはり、「タバコ(喫煙)の曝露レベル」に関する部分です。私はもともとタバコを吸いませんが、このテストでは過去の喫煙の曝露レベルがデータとして出てくるという点が、とても興味深かったですね。「仕組みがどうなっているのか?」と素直に知りたいと思いました。
──御社は「伊達鶏」という銘柄鶏を長年にわたり販売されている食品メーカーです。食品業界の立場として、このエピクロックテストに期待されることはありますか?

そうですね、例えば「食品添加物」と老化の関係性など興味深いですね。
例えば、私たち業者の間でも「加工肉」について話題に出ることが多いです。
加工肉を購入する際に、お客様が「リン酸塩Na」や「亜硫酸塩」などの食品添加物の有無を気にしている方も増えている印象です。
そこで、そのような添加物が多く含まれた“超加工食品”や加工肉を避けることにより、若返りなどに効果があるかなどの検証ができるのであれば、食肉産業の商品開発のアプローチも変わっていく気がします。
──なるほど。それとは別に、鶏肉の精肉には健康に対してポジティブな影響がありますよね!?

はい、そうですね。鶏胸肉に多く含まれている「イミダゾールジペプチド*」という成分は、疲労回復効果が期待されている成分です。
*イミダゾールジペプチド(Imidazole dipeptide)は、ヒスチジンというアミノ酸を含むジペプチドの総称で、抗酸化作用や疲労回復効果が期待される成分です。鶏むね肉以外では、マグロ・カツオなどの魚類にも含まれています。(*1)(*2)
運動後に鶏肉を摂取することで疲労の軽減が見られたという研究もあり、論文として発表されています。
もともとは、長距離を飛び続けるワタリドリに着目したことで発見された成分で、疲労回復を含め下記の効果が期待されています。
- ●抗酸化作用: 活性酸素を抑える働きがあり、細胞のダメージを軽減します。
- ●疲労回復: 乳酸の分解を促進し、筋肉の疲労を軽減する効果が報告されています。
- ●認知機能のサポート: 一部の研究では、認知症予防に役立つ可能性があるとされています。(*3)(*4)
さて、次の章では、実際の体験記を踏まえて近藤さんの感想を伺えればと思います。
→後編につづく
エピクロック編集部
井上
(参考文献)
(1) Rokicki J, et al. “Daily Carnosine and Anserine Supplementation Alters Functional Connectivity and Memory in Healthy Elderly Adults” Frontiers in Aging Neuroscience, 2015.
(2) “Homogenization in water improves the recovery rate of imidazole dipeptides in chicken breast”(FST & R、JST)
(3) “Thai Native Chicken as a Potential Functional Meat Source Rich in Anserine, Anserine/Carnosine, and Antioxidant Substances” (Animals, 2021)
内容:タイ在来鶏の胸肉を中心に、NMR等でアンセリン/カルノシンの存在量と抽出物の抗酸化活性を評価。結果:在来鶏はアンセリン(およびアンセリン/カルノシン比)に富み、抗酸化活性も高い。ポイント:鶏肉、なかでも在来種がイミダゾールジペプチドの有望な供給源であり、機能性食材としての潜在性を裏づけ。 MDPIPubMed
(4)*Ali M., Lee S-Y., Park J-Y., Jung S., Jo C., Nam K-C. “Comparison of Functional Compounds and Micronutrients of Chicken Breast Meat by Breeds.” Food Science of Animal Resources, 2019; 39(4): 632-642.
内容:韓国在来鶏とブロイラーの胸肉中のカルノシン/アンセリン量を定量比較。
主結果:在来鶏系統でカルノシン:最大約511 mg/100 g、アンセリン:最大約1,526 mg/100 gなど、ブロイラーより有意に高含量。
ポイント:鶏肉—特に在来種—はイミダゾールジペプチドのリッチソースであることを具体的な含有量データで示す。メニュー設計や原料選定の実務に有用。