エピクロック®テスト受験者インタビュー:株式会社遠藤製餡 専務取締役  遠藤海周さん #1

私たちは空気を吸うだけで、酸化ダメージを受けていることをご存じですか?理由は、空気中にフリーラジカル(活性酸素種)という不対電子(ペアになっていない電子)を持つ分子が発生していて、日々ダメージを受けているからです。

フリーラジカルは不安定な状態のため、他の分子から電子を奪おうとする性質があります。この過程で、細胞やDNAが損傷を受け、老化やさまざまな病気(がん、動脈硬化、糖尿病など)の原因となることが知られていて(※1)
主に下記で発生します。(※2)

  • ・紫外線(太陽光を浴びることで発生)
  • ・ストレス(精神的・肉体的ストレスが酸化ストレスを増加)
  • ・タバコ/アルコール(体内での代謝過程で発生)
  • ・食品添加物や環境汚染物質(体に有害な物質が酸化を引き起こす)
  • ・激しい運動(過剰な酸素消費が酸化を促進)

そんなフリーラジカルから身を守るために、実は抗酸化作用が含まれている手軽な食材があります。それが小豆です。(※3)
本日は、創業74年、小豆製品や餡子(あんこ)を一筋で作り続ける食品メーカー、株式会社遠藤製餡の専務取締役である遠藤海周さんを取材いたしました。

知的好奇心をくすぐられて、受検を決意

遠藤さんは2025年4月、実際にエピクロック®テストを受検されました。テストを受けるきっかけや率直な感想を伺いました。

井上)なぜ、実際にエピクロックテストを受けようと思ったのですか?

―自分の老化状態に興味があったので、結果を目で見てみたいと思いました。私たちは子どもを授かったのが遅い方ですから、せめて娘が40歳になるまで私自身が元気でいたいと考えるようになりました。「長生きをするために何ができるか」を考えた結果でした。何が、どのように老化にとってポジティブ/ネガティブな要素になるのかを素直に知りたかったからです。よく「健康」と言うけれど定義が曖昧ですよね。私は長生きが前提で、老化を防ぎ、元気でいることが健康だと思っているのです。その点で、老化の因数分解をしたかったから受検しました。

井上)なるほど。まだ馴染みのない「生物学的年齢」という言葉を聞いて、どんな感想をいだきましたか?

―「本当の年齢を知る」と言う考え方、正直結果を聞くのは少し恐ろしいと思いましたね(笑)。自分の私生活の結果が、反映されそうだからです。私は会食が多いし、アルコールは浴びるようにしかも毎日のように飲んでいるわけで…。でも結果を正直に受け止めたいと感じました。あとは餡子屋さんとして、数値が気になりました(笑)。

抗老化にも嬉しい“小豆ポリフェノール”に注目?

井上)御社は、小豆や餡子を販売する食品メーカーですもんね。なぜ小豆は体に優しいのでしょうか?

―小豆には、体に嬉しい成分のひとつでもある「小豆ポリフェノール」が含まれていることがわかっています。例えば、小豆には赤ワインの約1.5倍量のポリフェノールが含まれていて強力な抗酸化作用があることが期待されています。特にプロアントシアニジンやカテキンが多く含まれます。(※4)

井上)なるほど、改めて抗酸化物質の高い日本の魅力的な食材が小豆なのですね。そして何より、御社のヒット商品でもある『あずき美人茶』は見たことがある方も多いと思います。

―はい。特に『あずき美人茶』は、お陰様で韓国でも売れ行きが好調でして、認知度も広がってきています。美容に関心の高い層に着実にリーチしている印象です。私たちはよくキャッチフレーズとして「アルコールの含まれない赤ワイン」と伝えているわけですが、エピクロックテストのような検査を受検した方が、抗酸化の重要性に気づき、小豆の可能性を少しでも引き出すきっかけになれば嬉しいと思っています。

『あずき美人茶』とは?

井上)
『あずき美人茶』の特徴を少し伺えますか?

―『あずき美人茶』は、小豆あんの製造過程で得られるポリフェノールを多く含む「渋切り水」です。そのため一般的なお茶の製造工程とは異なります。廃棄されていた種皮部を再利用して作られた食物繊維などの栄養素を含む清涼飲料水です。これを定期的に飲むことで老化制御にも貢献ができないかと期待を寄せています。

→後編につづく

<参考文献>

(1)
“Oxidative stress, free radicals and antioxidants: potential crosstalk in the pathophysiology of human diseases”体内での活性酸素(reactive oxygen species, ROS)の産生源と、DNA/細胞損傷への関与 — https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10206224/?utm_source=chatgpt.com

(2)
“The Role of Oxidative Stress in Carcinogenesis Induced by Metals and Xenobiotics” — 有害物質や環境由来ストレスで活性酸素がDNA損傷を起こすメカニズムについて。https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3835083/?utm_source=chatgpt.com

(3)
“Polyphenol‑enriched azuki bean extract reduces the oxidative stress and prevents DNA oxidation in the hearts of streptozotocin‑induced early diabetic rats “— あずき抽出物が糖尿病モデルで心臓の8‑OHdG(DNA酸化マーカー)を減少させた。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30775937

(4)
小豆ポリフェノールを有効成分とする糖尿病の予防につながる 糖・脂質代謝異常改善剤の開発 佐藤 伸1)*、片岡沙織1)、牧 道子1)、服部 清澄1)、蔵崎正明1) 
1)青森県立保健大学、2)株式会社遠藤製餡、3)北海道大学 
https://www.auhw.ac.jp/kenkyu/joho/files/2013_designated_satou_nenpou.pdf